5月14日成田空港についた途端、異様な状況に出くわす。空港職員がみんな白いマスクをつけている。一人一人何やらカメラのような物の前に立たされ、順番にレンズの ような物を当てられる。熱を感知する機械らしい。SARSに罹ると発熱する、それを測っているらしいが、解熱剤を飲んでいる人はどうなるのだろうとか、菌のまだ潜伏期間中の人はどうなのかと、疑心暗鬼の面持ちは否めない。今回はいきなりSARSの社会問題に巻込まれる。先の思いやられる旅の始まりで、緊張感が一杯。 バスで京王プラサホテルまで行くと、右近サンのところの見習の人が迎えに来てくれ、直接朝顔教会に向かう。朝顔教会ではミニ伝道集会がすでに始まっており、大勢の人が集まっておられた。私が案内されたテーブルに何処かでお会いした顔の方が座っておられたが、思い出せない。 ■5月15日 JTJ表敬訪問。岸先生不在。 夜は牧野直兄とお会いする。7月から私達の教会にインターン生として来てくださる3月JTJを卒業された方。非常に好青年、教会に来てくださるのが楽しみ。 ■5月16 日 去年から今年の初めにかけてお世話になったリバイバル新聞に右近サンと共に表敬訪問する。“世界宣教の現場から”と言う記事を5回連続で記載してくださり、1991年から10年間のラスベガス伝道と1999年から現在に至る今の教会の開拓伝道についての状況を紹介させていただいた。これから頑張って行こうとしている情熱溢れる新聞社で、皆さんが気持ち良く歓迎してくださり、昼食までご馳走になった。 ■5月17日 次の日にご奉仕させていただく日野キリスト教会に下見に行く。場所を確認することと、牧師先生にご挨拶を兼ねたものでありましたが、残念ながら先生は不在でありました。しかしPAシステムのことについての確認が出来たことは大きな収穫。 ■5月18日 礼拝の2時間半前に教会に着く。音出しとPAのバランスを調整する。第一礼拝と第二礼拝でご奉仕させていただく。加藤満牧師は温厚な、しかし、内に情熱を秘めておられるような方。恵み溢れる会衆賛美を30分、緊張感もずいぶん取れ、リラックスした気分でご奉仕をさせていただけたのは幸いでした。礼拝出席者も2度の礼拝で180人くらいはおられただろうか。とても活気のあるフレンドリーな教会。そこで中村啓子さんという方にお会いする。右近サンが是非会って来なさいと言われた方。「あっ、この人だ、あの時私のテーブルに座っていた人」そう、ハーベストタイムで時々ホストの役をやられ、とても朗読のお上手な方。朗読のCDも出しておられる。昼からは、みんなで近くの河原に行き、野外ヤキソバ・パーティー。その後その川で若い男女4名の洗礼式。タイミング良くこの機会に導かれたことを感謝した。 ■5月19〜20日 岡山へ由美子を送りに行く。一泊し、翌日神戸に立ち寄り小栗龍男先生とお会いする。そのまま名古屋へゆき、野村忠生氏宅に投宿。 ■5月21日 瀬戸市サレム教会にて婦人会主催の集会で賛美とメッセージの奉仕。スウェーデンから来られた宣教師によって始められた教会。会堂の入り口にはさすが陶器の町、立派な陶板で作製されたオリーブの木に小鳥が止まっている模様の幅1米位の豪華な飾り板がデンと壁に飾ってあったのは圧巻。 牧師先生は丁度国に帰っておられて留守。集会後はソーシャル・ホールで用意された昼食を皆さんでいただく。全てブルーダニューブ製(Blue Danube)の食器で頂けたのは超豪華。ああ、陶器の町、豊臣秀吉もこよなく愛した陶器、瀬戸物。午後陶器美術館に連れて行っていただく。古瀬戸からノリタケ・チャイナ、その歴史に暫し恍惚状態。ノリタケ・チャイナの歴史に始めて触れる。私は全く知らなかったノリタケ。イヤー、素晴らしかった。100年くらいの歴史の中に色々な変遷とご苦労があったようです。 アウン館と言うのがあり、覗いて見た。100種以上の阿吽(アウン、獅子と狛犬のハーフ)が陳列してあり、阿吽の「阿」は「初め」、「吽」は「終り」を表すサンスクリット語。一匹は口をあけて吠えており、もう一匹は口を閉じて唸っている。威嚇の吠え方には色々あるものだ。人の怒りにも色んな表情があるのと同じだなァといたく感心して帰って来た。 ■5月23日 朝顔教会(後藤敏男牧師)にてミニ伝道集会が催された。先回はカレーで、今回はハヤシライスのご馳走、デザートまである。おいしいご馳走の後、賛美のご用をさせていただく。食事の後の賛美は正直なところ苦しい。でも主を賛美できることは感謝。毎週持たれるこのミニ伝道集会、毎回新来会者が与えられ、多いに祝福されている。地道な伝道だが、確実に魂を捕らえ様としている。熱心な祈りが積み上げられ、駅まで出て行って集会のためにビラを配っておられる。人が誘われてくる、素晴らしい働き。 ■5月25日 東大和シャローム教会、浅野孝幸牧師にて大切な会堂建築8周年記念礼拝にてご用をさせていただく。去年も行かせていただいた懐かしい所。驚いたことに25年前私の母教会にて信仰を持たれた塚本享子姉(英語塾経営)、田草川兄姉(ビジネス・コンサルタント)、久芳美恵子姉(大学教授)、竹下弘美姉(サンフランシスコ近辺在住、フリーライター。『地に平和』の著者)にお会いし、リユニオンの場所ともなり感謝。25年経った今も皆さんが信仰を持ちつづけ、立派に信仰生活をしておられるお姿に、感激の時でもありました。アメリカにおける日本人教会の役割の一つが、ここで生かされている。ハレルヤ! 主の御名はほむべきかな!! ■5月27日 右近サンと二人で品川VIPクラブの集会に出席。駅前のパシフィック・ホテルのロイヤル・スウィート・ルームで持たれる。佐々木満男弁護士も来ておられた。今夜のお話は中村啓子さん。今回は実に良くお会いする。これで3度目。ガン克服のお証しとアナウンサーへの道をお証して下さる。朗読のCDを購入する。 ■5月28日 ニュー大谷ホテルをお住いにしている、ロバート/容子・ホームズご夫妻にお会いする。ボブさんは元日本のユナイテッド航空総支配人、VIPクラブ創始者の一人、現在はホテルのチャプレン、ナビゲーター・スタッフ。奥様の容子さんとはやはり20年ほど前にロスでお会いしたことがあり、暫くの間、ゴスペルフォーク・グループで賛美のご用を共にしていた昔の仲間。カナダの神学校を卒業され、今はご主人と共に主の働きのために頑張っておられる。毎週ホテル内のチャペルで礼拝をしておられる。伝道熱心なカップル。ホテル住いとは豪勢(ニュー大谷ホテルですぞ)。 夜は朝顔教会にて「アウンの会」(中野雄一郎、右近勝吉、安藤秀世)発足式。多くのご来賓の牧師先生やお馴染みの稲垣俊也ご夫妻、佐藤綾子さん達から一杯の祝福を受け、60代の白波(荒波?)3人男の新しい船出。お祝いのことばや賛美(稲垣氏、安藤)、祈り(後藤敏男師)、花束贈呈(佐藤綾子博士)、3人の証しで、賑々しくも荘厳な雰囲気の中に、決意も新た、日本中に伝道に出ていこうと意気盛んな60男3人を励まして下さった。アウンの3人これからも宜しく。 ■5月30日 スーパービュー踊り子53号にて伊豆高原へ。伊東美千代さん宅にて家庭集会。ここ伊豆高原は別荘地で素晴らしい家々が立ち並び、山の中にある閑静な住宅地、リゾート観光地でもある。周りは木々に囲まれ、一碧湖と言う美しい湖もある。ボートが浮かび人は釣りを楽しむ。伊藤家もそんな中にある家。東京の会社の別荘だったらしいが、バブルがはじけて手放したらしい。牧師先生であられる長野雅枝先生も来られ、皆さんが用意された手料理を食した後、和やかなうちに家庭集会にてメッセージ。 ■6月1日 美しい環境の中にある、可愛い綺麗な教会。何と! 椅子が全てソファとは。ソファを倒せばそのままベッドにもなる。避難所に用いられればという先生のご意向もある。なかなか地域のことをも考えておられる。別荘地の人々の故に地域性に難があると考えておられ、何かの時には教会に避難できることをすでに予測し用意しておられるのかもしれない。伊豆には地震の恐れがあると聞くから。教会がイザと言う時には地域のお役に立てるよう常日頃から祈り用意しておくことを教えられた。 東京の知人に新鮮で美味しそうな干し魚を買ってかえる。アメリカへのお土産は形では表せない、恵みと経験と日本で多くの人を通して得ることが出来た信仰(親交)の厚みだろうか。とても恵まれた教会もあり、祈りを必要とする痛みを抱えた教会もある。しかし教会が痛みを持っているのは悲しいことかもしれないが、信仰者である限り永遠のみ国が約束されている。 アウンの会の発足も、教会にさえ来られないで、一人悩み、挙句の果ては自らの命をも断って行く中高年の人々に何とか元気と、希望と、今抱えている問題が人生の全てではないことを分かって欲しい、イエス・キリストに何とかつながって欲しいとの思いで、伝道できればと思って出来た必然の導きである。 私が日本への伝道を示されたのも、この年になっても尚、何か自分のため人のために出来る事があることを知って欲しいとの願いから出たもの。微力ではあるけれども、必ず再出発してくださる方が起こされることを確信して始めさせていただいている。65才の男性でガンの手術を5回もされた方が、私の受けた通信教育で勉強をすると決意して下さった方がおられた。正にこの事だけでも、今回の日本行きの目的が達せられた思いで、感謝に耐えません。 主の御名を賛美します。