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俳句エッセイ  朝茶事

懐石の再認識

茶の真髄は茶事にあり、茶事の中心は濃茶です。
懐石はそこにいたる序曲ですが、日本料理の真髄であり、それにともなうお作法は日本の食事作法の規範でありエッセンスといえます。

  1. 一汁三菜という、もっとも基本的な要素から成り立ち、これは虚飾のない様式美です。一汁三菜は飯汁向につづいて煮物焼物(強肴八寸香)です。煮物 焼物は、季節にもっともふさわしい材料をとりあわせ、それをいちばんふさわしい方法で生かし(自然を生かす)、考え抜かれた器で供します。いわば視覚、味 覚、触覚のコラボです。
  2. マナー(ルール)は、長い間に多くの人々によって練り上げられたもっとも合理的で美しいとされてきた作法のエッセンスです。

こうやって、お茶事に選ばれた方々が膝をまじえて坐り、大切な時間をこのときのために互いに捧げあうこと(一期一会)をめざします。

7月8月の、一年でもっとも暑い季節に行う朝茶事は、早朝6時ころに案内します。夏の早朝の清清しい庭に水を打ってお迎えし、炭をおこしているあい だに懐石、中立後お茶を召し上がっていただき、9時ころの暑くなる前には見送ります。ここで朝茶事(風炉)の流れを書きますと、

   寄り付き、迎付
   初入、初炭、懐石、菓子
   中立、迎付、銅鑼
   後入
   濃茶
   薄茶
   退出

これを略して
寄り付き汲み出し : 韃靼そば茶(冷)
懐石一文字、赤だし じゅんさい
向                  あなご きゅうり もずく(タケトミ)
焼物 鯛 金柑(ウエストモント)甘煮添
煮物 揖保の糸手延べ素麺 焼き茄子 錦糸玉子添
寒天 黒蜜(石垣島)添
菓子汲み出し : 韃靼そば茶(冷)
薄茶雲井の白(三丘園)

点前は簡単に略盆点前で行います。
どうぞ、多忙な日々をおすごしのかたもしばし静寂の世界におくつろぎいただけますことを(喫茶去)、ねがっています

                          馬齢