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俳句エッセイ  ガブリエル フォーレ

晴れた日に庭に出るとLAダウンタウンのむこうにセント ガブリエルSt.Gabriel山系が見える。
嵐のあとにはとくに、スモッグが落ちて空気が澄み渡り、はるか遠い山々までくっきりと見える。
雪のつもっているときにはなおさら、私の育った関西の墨絵ふうの冬空と違って、カリフォルニアの空は広く蒼く、雪山の襞がその空を映す。
うっとりと思いを馳せていると、USCがサポートする唯一のクラシックチャンネルから、ガブリエル フォーレGabriel Faure(1845-1924)のヴァイオリンソナタ#1が流れてきた。
若い日のあこがれ、恋に破れた哀しみが美しい旋律で繰り出され、たくみなピアノがアカンパニーする。ガブリエルの、かなえられなかった恋がこの美しい曲に昇華されるまでに5年以上のときが必要だったそうだ。
ヴァイオリニスト(Gil Shaham)の息音がほとんど泣いているように聴こえた。ピアノは日本のエグチアキラだった。
日々の朝ごはんを、つれあいと、どうでもいいよしなしごとをしゃべりながら楽しめるしあわせを感謝しています。

 ガブリエル雪を頂きフォーレ泣く

 ゆで卵よしなしごとを春隣

                               馬齢