■「宇宙船地球号」
世界にはわたし達の知らない事がたくさんあります。アメリカや日本といった豊かな国に住むわたし達にはなかなか想像しずらいことですが、食べ物の不足が原因で毎日4万人の尊い生命が失われています。そのうちの7割以上が子供だと言われています。
また近年、急速に環境破壊も進んでいます。空気や水の汚染、温暖化現象は地球規模での深刻な問題です。この現実にわたし達は無関心でいいのでしょうか?
みなさんは「宇宙船地球号」という言葉を聞いたことはありますか?地球を1隻の宇宙船として考え、人間をその乗客に例えたこの考え方を最初に提出したのは、アメリカの経済学者ケネス・E・ボールディング博士です。
宇宙船の中の物はすべて有限で、水も空気も食料も、特別な工夫をしない限り、いつかなくなります。人間が出す炭酸ガスや排泄物は宇宙船内部を汚染します。これからは廃棄物を生産過程に還元するようなシステムを開発し、生態系を破壊しないことが大切になってくる宇宙飛行士経済の時代だ、と博士はいうのです。
そして近年、この宇宙船に多くの欠陥が指摘されるようになりました。酸素供給装置に入り込む様々な有毒ガス、エネルギーの限界、食料不足、飲料水の汚染、ファーストクラスとエコノミークラスの格差、船室間のいざこざ、定員の問題等、様々な問題が噴出しています。
「宇宙船地球号」の未来は、現在の乗客、つまりわたし達の手にかかっているのです。このように現代は、「自分だけがよければいい」という考え方から、「地球規模での共生」を考え、そのための行動が求められる時代へと確実に移り変わっています。このコラムでは、そうした地球規模の問題に焦点を当てて、その原因と問題解決のためにわたし達ができる行動を探っていきます。手遅れになる前に、さあ、みんなで考えよう!
参考文献・資料
日本国際飢餓対策機構(編)
「マンガで学ぶ開発教育 世界と地球の困った現実 飢餓・貧困・環境破壊」
発行:明石書店
日本国際飢餓対策機構ホームページ:http://www.fhi.net/jifh/

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