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命の水の泉から 竹下弘美
我 が家から、1時間ほど南のギルロイ市は葫の生産で有名である。フリーウェイ101で通過すると、その匂いでギルロイが近づいたとわかるくらいだ。そこでは 1979年に始まったガーリック・フェステイバルというお祭りが7月の末にあり、多くの人が集まる。お祭り好きな私は前から行きたかったが、家の者たちが のってこないので、なかなか行くチャンスがなかった。今年はシアトルにいる友人がそのお祭りに行くため我が家に泊まりに来たので、絶好のチャンスとばかり にでかけることができた。 行ったことのある人たちに訊いたところ、朝早くでなければ、駐車場が会場からかなり離れた所になるし、ひどい人ごみだから、少なくとも9時半には着 くように、それに必ず、日焼け止めクリームを塗り、帽子をかぶることという指示。また、ほこりと暑さでこりごりで二度と行きたくないというコメントもあっ た。 幸い当日は薄ら寒いくらいの曇り空。8時に出発。珍しく夫も一緒にでかけてくれた。ギルロイ近くになると101のフリーウェイにはガーリック・フェ スティバルは次の道で降りるようにと電光版が出ていた。フリーウェイを降りてからも延々とその表示が続き、田舎町を通り、ようやく会場に到着。舗装してい ない泥道に水をまいて駐車場にしている。多くのボランティアがディズニーランドの駐車場のように、次々と車の止まる場所を誘導してくれた。 最初の25名 に入るくらい早く行ったため、入場してもまだ人は少なく、ゆっくりとまず第一に有名な大きなお鍋で葫を主にして炒める料理の見物から始めた。このお祭りは 葫料理の祭典だと言われているだけあって、葫を丸ごとフライしたものや、葫をまぶしたフレンチフライ、イカフライなどなどいろいろな料理が売られている。 この3日間のお祭りで消費される葫は2トン。そして、10トンの牛肉、2トンの海老が消費されると言う。 そのほかにも葫をデザインしたアクセサリーや帽 子、笛など数々の出店が出ていた。陽が出てくるにしたがって人がどんどんふえてきた。暑さも上昇。ステージではクッキングショウも行われ、だんだんたけな わになっていく。賞味用のガーリツクアイスクリームは、無料で配られていた。シャーベットベースに葫の味は悪くはなかった。 ふつう、葫の匂いは嫌われる。けれど、その葫を主役にして、世界中から人を集めるこの企画はすごい。 私たちも自分の弱い(臭い)部分を神様に捧げて、それを逆に使ったら、主の大きな御用ができるかもしれない。 「なぜなら私が弱い時にこそ、私は強いからである。 コリント第二12−10」 葫の匂いはキリストの香りと言う人もいる。
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