「へそ出しルックから学ぶ事」
 
 
 スーパーマーケットは大体クーラーを利かせてある所が多い。特に生鮮類売り場あたりに来るとぐっと冷え込む。

 そこへいま流行のへそ出しルックで、若い女性が買い物に来ていた。日本人っぽい東洋系の女性だ。

 この女性は、良く寒い時ぶるぶる震える格好をする、あの両手でひじを抱えた格好で、しかも猫のように背中を丸めて小股で歩いていた。いかにも寒そ〜〜〜。

 そもそもファッションと言うのは、格好だけでは駄目だと言うことじゃないか。歩き方、姿勢、しぐさ、といったものが自然に身に付かないと「さま」にならない。

 幾ら流行りだからと言っても、格好だけを気にして身を飾っても、借りてきた何とかのようで格好がよけいに悪くなるばかりだ。

 チョット小奇麗な和食のレストランなどに行くと、和服姿のウェイトレスさんがいる。やはり日本の女性は着物を着ると美しく見える。どこかで聞いた事だが、和服姿の時、手のしぐさがとても美しく見せるポイントになると聞いたのを覚えている。

 手(腕)を使う時は、斜かいに(ななめに)すると美しいらしい。例えば、左のイヤリングを触るとき、左腕を使わないで、右腕を使う。そうすると腕がクロスになる。これが美しいのであると。右側にいる人にサーブする時には、右手ですると、体が開いてしまうので、みっともない。右手で、左の袖を押えながら、左手でサーブすると何ともいえない、しぐさの妙なるかを醸し出すと言うのだ。そう言われればそうだな。しかし、そんな事思いながらサーブされていると、誰一人そんなことするウェイトレスさんはいない。現代人はもっと合理的なのだろうか。

 牧師業もまだ5年未満。まだまだ「さま」になっていない。聖書の事もよくわからない。話し方もまだまだダメ。両手をいつもどこに置いて良いのか戸惑いながら話している。ポケットに手を入れてみたり、後ろで手を組んでみたり、前に持ってきたり、講壇の端を掴んでみたり、やたらと聖書をいじくり回したり、そんな事ばかりが気になる。

 人間、自然体が一番美しいのだろうが、その自然体がなかなか出来ないから苦しいのだ。

 自然体から工夫をしながら、自分に一番合った美しい物を見つけ出せないものか。

 今日もあれこれ苦労している。

 
安藤秀世サウスベイ・ジャパニーズ・クリスチャン・フェローシップ牧師