『偽りの証人は滅ぼされる。よく聞く人の言葉はすたることがない』箴言21:28
世によく「話し上手は聞き上手」と言います。「話しを『聞く』」のにどうして「話し」上手と言うのだろう。聞くのだから話さない訳で、話さないのなら、話し上 手とは言わないのではないか。尤もこれは二人の人が対話をしていて、コミュニケーションが上手く行っている様子を言う。話をするというのは、お互い話している側が「聞いてもらっている」「私のこと理解してくれている」と感じる時、対話が上手く行くのです。
話しが途切れることなく、また核心を捕らえながらスムースに流れるための一つの大切な技法に「質問」というのがあります。「質問」は話しの流れを突然変えることが出来るほどの技法です。話が違う方へと逸れて行く時、元に戻す役目をしたり、興味のある方向へと持っていく事が出来るし、こちらが聞きたいことを引き出し、相手が言いたいことを引き出してあげることも出来るとても重要な役割を持っています。
この「質問」を自然に上手にする人と話しをすると、何とも言えない気分爽快になります。気が楽になり、ホッとするのです。それは聞いて欲しいと思っていることを上手く話せる様に持っていってくれるからです。
人は話したいのです。時には自慢もしたい事があるのですが、自分からは言えない場合、一寸その事を質問し、時には突っ込み、聞いて差し上げると、話す側はとても気分よく話せるものです。
よく皇室の天皇皇后両陛下が郷土工芸の職人を訪れる時、「何年くらいやっておられますか。道具の手入れはどのようにしておられますか」など訊ねておられる光景を見ます。尋ねられる本人はとても光栄に思えますし、興味を持っていてくださるのだなぁとうれしくなるものです。
また質問される事によって、何が言いたいのかをまとめる事が出来ます。自分では同じことを何度も繰り返し言い、話しがぐるぐる回っている時、質問によって、その
ルーピング(グルグルまわり)から抜け出る事が出来るのです。そしてだんだんと話
の核心に行く事が出来るのです。
言い淀んだ場合、質問されると、勇気が出て普段言うことが出来なかった事を、ごく自然に言い出す事も出来る不思議な力を持っています。たかが質問です。されど質問、やって見てください、どれほどの効果があるかあなた自身体験できるでしょう。ただし、あまりプライベートな事をあれこれ聞くと嫌われる場合がありますからご注意を!!
「話し上手は質問上手」です。
「聞く事は愛です」
イエス様も良くこの技法をお使いになりました。
「(わたしに)何をしてほしいのか」マタイ20:21、32
イエスは彼に「なんという名前か」とお尋ねになると… ルカ8:30
「あなたがたは途中で何を論じていたのか」マルコ9:33
「子たちよ、何か食べものがあるか」ヨハネ21:5
「あなたはこの人達が愛する以上に、わたしを愛するか」ヨハネ21:15
安藤秀世(サウスベイ・ジャパニーズ・クリスチャン・フェローシップ牧師)
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