第5回 日本“賛美と証し”伝道旅行記(3)

喜界島

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ牧師)


喜界島へ

● サンゴと伝説とロマンに会える島・・・

 奄美大島から飛行時間は10分。 36人乗りの飛行機、スチュワーデスがくれた飴玉を食べ終わった頃には既に喜界島。あっという間もないほど早い。コバルトブルーの海も見えないくらい雲が立ち込め、天候が悪いと引き返す場合もあります、と言うアナウンスに、どうか無事に着きますようにと祈るばかり。今晩集会があるのだ。

 幸い雲の合間を縫って無事到着。地上は大雨。飛行機を降りると傘を貸してくれ、乗客はターミナルまで歩く。私はといえば、荷物を両手に抱え、背中にはバックパック、ビショ濡れのまま、ターミナルへ。今回はスピーカーアンプを持参の旅。教会によってはPAのシステムがないための用意だ。

 ホーリネス教会の羽佐田弘先生が迎えに来て下さり、先ず信者さんの病院訪問から始まり、島の施設を巡る。まさにここは亜熱帯、地上の楽園だ。色とりどりの蝶々が一杯。特に保護蝶のオオゴマダラは壮観。幼虫は金色をしている。樹齢500年のソテツの巨木、サンゴの石垣。ダイビングや釣り人にはたまらない所だ。

 人口8500、島の周囲が20マイル(32キロ)、砂糖きびの畑が一面。さんご礁で出来ている隆起島のため岩場多い。ただしここは塩気があるためハブはいない。最近まで島には信号機がなかった、一島一町の島、喜界島。この島にもいくつかの教会がある。

● 喜界キリスト教会

 奥様の紀子先生が用意して下さった、新鮮な刺身を軽く頂き、集会に備える。夜の集会には羽佐田先生が信者の方を迎えに行って下さったりして、大勢の人が来て下さり、感謝。賛美と証しメッセージの奉仕、とても暑くワイシャツを絞るとポタポタと汗が滴り落ちる程、汗でビッショリ。どの集会も緊張だけでなく労力も相当いる。

● 台風が来る!! (空の難、海の難)

 ホテルを取って下さりゆっくりと眠るも、台風が来るニュースに予定変更で、朝一番で奄美大島に戻る。大島に着くなり、またまた予定を変更して今夜の飛行機で鹿児島行きを決行。出発2時間前に空港に来るも、今夜の飛行機は欠航。え-ッ? さあ、どうする?!

 ここは離島、陸伝いには何処にも行けないのだ。ナンデこんな時に台風なのだ!! 「主よ−!! 助けて!!」カウンターの女子職員が気の毒そうに、「あのー、船だったら出航するかも知れませんが、確か9時ごろ出る筈です」又、渡辺先生の家まで引き返す(空港から50分)、しばらく休憩させて頂いて、7時に港へ赴く。

● 10時間半の船の旅

 私は船には滅法弱い。夜の食事抜きで、9時半出航の船に乗る。沢山の荷物を抱えて雨の中、あの細いタラップを昇るのは容易ではない。ほうほうの態で船室にたどり着く。全身から力が抜けてしまった。飛行機が出ないためか、2等船室は満杯。船室では人々は車座に座り、早速酒盛りが始まる。

 こういうハプニングは歓迎する性格を持っているので、全く気にはならないが、船だけは嫌だなー。しかし、パウロ先生も経験しなかった、「空の難」が経験できて楽しい。船は大分揺れたが、船酔いをしなかったのは、本当に守られた。10時間半かけてやっと翌日の朝8時に鹿児島に到着。 主よ感謝します。やはり雨の中、またビショ濡れになって細いタラップを降りる。

 鹿児島中央駅まで行き、黒豚カツ丼をガツガツとかきこみ、九州新幹線で新八代駅乗り継ぎ、佐賀まで行く。懐かしの右近勝吉氏とバプテスト教会の水田三郎先生が駅まで出迎えて下さり、ホッと一息。



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